WEB金蘭会

    大坪 清氏






 
インタビュー風景
 
ご家庭での様子


ご家庭のご様子を伺っても宜しいでしょうか。特に海外在任中に、 レンゴーの社長になられると聞かされたときは奥様も驚かれたのではないでしょうか?

そうなのですよ。ロンドンにいるときにレンゴーの長谷川さんから 「日経新聞に君の人事のことが出ているからね」と言われました。 そういわれても時差が8時間あって、ロンドンの新聞にはまだ出ていませんでした。 日本では出ているから覚悟して帰ってきてということでした。

予期はされていたと思いますが。

さっきも申しあげたように、それまでにも頼むと言われてはいました。 まあしかし、レンゴーで旗を振るのがいいのかどうか。一方で、 住友商事でもそれなりのポジションで仕事をしていたから、 ワイフは本当にやるの、という感じでした。

ご家族の事を伺ってもいいでしょうか?

会社では威張っていますが、家に帰ったらワイフが社長で、私は平取ぐらいです。 ワイフのいう通りしています。子どもは二人ですが、両方とも女の子です。 上の子は住友銀行に勤めていたが、同じ銀行の人と結婚して、旦那はそこそこ偉くなっている。 下の子は住商リースに勤めていたが、それも社内結婚して、こちらもそこそこ偉くなっている。 上の子に子どもが2人、下の子には子どもが3人。私からいうと外孫が5人いることになります。 男が4人。女が1人。上の子のところの男の子が、関学でアメリカンフットボールをやっている。 下の子は男3人で、その長男が中2で、ヴィッセル神戸のジュニアでボールを蹴っている。 その次の子もサッカーというサッカー家族です。

大坪社長のバレーは何処へ行ったんでしょう?

残念ながらバレーじゃないんだよ。

このごろサッカーのほうが盛んですものね。 おじいちゃまがスポーツマンでいらっしゃいますから、お孫さんとも話が通じますよね。 試合のやり方とかお話が弾みますでしょう。

女の子の孫は中3で、宝塚へ行きたいと言っている。たぶん来年受けるつもりでいる。 一生懸命に、ピアノをやったりバレエをやったりしています。 私が住んでいた家はみな子どもに譲って、私共夫婦二人でマンションに住んでいます。 子供達はだいたい近くに居ます。

お住まいが近いというのが、一番よろしいですね。 お孫さんにしたら、話はわかるし素敵なおじいちゃまですね。
ご家庭で当番とか、役割とかありますか?任されていることとかありますか?

私の役割は、家では粗大ごみにならないように心がけることです。

奥様孝行で何かされてますか?

一緒によく出かけますよ。ショッピングは必ず私が付いて行って荷物を持って。 ショッピングすることによってマーケットの状態がわかります。 たとえば外装箱はレンゴー、内もレンゴーか…、とかチェックしています。 見れば何処の製品かが分かります。何処の地域が弱いかとかも。

奥様孝行しているようで、実はリサーチと市場調査も兼ねていらっしゃるんですね。
聞き忘れたのですが、ご趣味は?

読書とドライブ。また読み直しているのが、若手作家井沢元彦の「逆説の日本史」です。 日本史をいろんな面から見直していてなかなか面白い。最近の五木寛之さんの「親鸞」も読んだりしていますが、 本当に楽しく読んでいるのは内田百閧フ「百鬼園随筆」です。 それから阿呆列車が大好き。何回も読み直したりしている。 経済書を原書で読んだりもします。日本の経済評論家が言ったりするのとは違った意味で、 自分なりに理解が進むことがあります。世界の経済の原書と言うのは、 アダムスミスに尽きると思います。私はアダムスミスの御墓まで行きました。 エジンバラのお城の近くにキャノンゲイトと言うところがあって、本当に小さな御墓でしたけれど、 「アダムスミスここに眠る」と書いてあって感動しました。 それを見た後で読みなおすと、あ〜なるほどということになる。

海外出張に行かれても、ちょっとオフを楽しまれるタイプで居らっしゃるんですね。 ドライブもなさるとのことでしたが、まだご自身で運転をされるんですか?

しているのですが、会社からは止められています。絶対運転しないでくれと言われているので、 隠れて運転している。(笑)でも長距離は乗らないことにしています。 家の周りをぐるぐる周っているようなものです。もともとスピード狂だったのですが、 今は乗ってもスピードは出しません。

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