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金蘭会セミナー


第118回
平成20年5月16日(金)
演題
「『歯科医療界にもプロジェクトXがあった』−歯科医療と看護の出逢い−」
講師
吉田春陽(よしだ はるひ)氏(昭和42年卒)
吉田歯科医院 院長
 



吉田春陽(よしだ はるひ)氏 プロフィール

昭和42年 大手前高校卒業
昭和50年 阪大歯学部卒業
昭和55年 現在地(守口市)にて開業
平成 1年 守口市歯科医師会副会長
平成12年 守口市歯科医師会顧問
平成13年 合唱団OEC(大手前高校音楽部OBが中心)指導者
平成18年 金蘭会理事































第118回金蘭会セミナー 感想

  『真心篭った理想の介護』

昭和31年卒  小田純子 

 
 夢のような介護を受け、奇跡的?に回復されたAちゃんの実話を
聴かせて頂いて、心の篭った介護の如何に偉大かを思い知りました。

 扨、身近に置き替えてみますと、矢張り「手当て」に始まる、
渾身だけではなく満心込めての介護が如何に病んでしまった人に
とって大切かを知りました。

 人間として最低の尊厳を持つ事に繋がる大切な事とは、「背骨を
立てる」事「食物の経口摂取」なのだと言うこと、「出来ることな
ら胸迄浸かる温浴がとても良い」事等、年を重ねていく上の座右の
銘として心懸けるべくを学びました。

 先生は何と言っても名歯医者様・・・ お言葉の中に 「歯医者と
してその人に合った入れ歯を作る事、歯周病を治す事に任務が有り
ます」と仰っていました。  
 
 「歯周病って治ります?」って質問したかったのですが・・・。
 
 有難う御座いました。




  『心を揺さぶる出逢い』

昭和50年卒  入江逸子




 今回初めてセミナーに参加し、とても和やかで素晴らしいひとときを
過ごさせて頂き、ほのぼのとした幸せを感じています。
 
 21世紀の日本の医学の課題は、肉体的延命(キュア)と同時に人間
としての尊厳を守る(ケア)であると言われています。
   Cure(キュア)…命を守る。主に医師、歯科医師
   Care(ケア) …人間としての尊厳を守る。主に看護師
      末期医療(ターミナルケア) ; 人生の終わりをその人らしく全う
する為の援助       

 講演では、ケアに早くから取り組んでいた札幌麻生看護部の貴重な
御紹介がありました。 とりわけ、全身に肺癌が転移した32歳女性患者
の末期医療のお話が心に残りました。看護師のプロで心のこもったケア
により、痩せてはいるがシャンプーされた美しい髪の女性となり、最後
には「母親としての役割を果たし、感謝しながら静かに旅立って逝か
れた。」事に、胸がジーンとしました。
 看護第一の機能 「全て対象別に、その人に最も適した質の高い生活
の世話と、癒しという精神への深い介入」が、まさしく実践されたお話で
感動しました。

   1;生活リズムの確立(覚醒と深い睡眠)の為の温浴(お風呂)
   2;早期からの食物の経口摂取訓練と歯みがき及び口腔ケア

上記の素晴らしい麻生看護プログラムとその効果が国民に早く知れ
わたり、価値が認められる事を切に願います。

 心を揺さぶる出逢い(麻生看護部活動の紹介番組)を それだけにせずに
行動に移された講師の吉田先生に敬服しました。
 最先端歯科医療追求に加え、歯科分野に於ける訪問口腔ケアと摂食
リハビリ「食生活の維持と改善」にも力を注がれていらっしゃる先生には
頗る頭が下がります。

 貴重なお話を有難うございました。

 私にとっては、金蘭会セミナーこそが まさしく「心を揺さぶる出逢い」と
なりました。これからも参加させて頂きたく思っています。







セミナーのレジュメです。





吉田先生自らが事後抄録の原稿としてまとめてくださったものです。












ページ作成 S53年卒岸政輝 & S50年卒谷村瑞栄&リポート34年卒町田&カメラ50年卒前渕