WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第188回
平成27年5月15日(金)

演題
「天下人の城大工ー中井大和守の仕事」
講師
谷 直樹氏(昭和42年卒)
大阪くらしの今昔館館長・大阪市立大学名誉教授
 


谷 直樹氏 プロフィール

略歴:

大手前高等学校卒業。
京都大学工学部建築学科、同大学院工学研究科修了。工学博士。
堺市博物館主任研究員、大阪市立大学講師・助教授・教授を経て現職。
日本建築史・博物館学専攻。
2008年日本建築学会賞受賞(大阪市立住まいのミュージアムの企画と運営)、
2010年日本建築学会教育賞受賞(大阪長屋の再生ーストック活用力養成教育プログラム)。
2015年日本建築学会教育賞受賞(シニアボランティアから世代をつなぐ居住文化体験プログラムの実践)。
著書は、『町に住まう知恵』(平凡社刊)、『いきている長屋』(大阪公立大学出版会刊)、
『中井家大工支配の研究』(思文閣出版)、 『大工頭中井家建築指図集』(思文閣出版)、
『まち祇園祭すまい』(思文閣出版)ほか。

 










セミナー後の懇親会での お弁当と
季節の本格和菓子です。







第188回金蘭会セミナー 感想文

(感想文 北本修二  昭和42年卒 )

 

 5月15日開かれた金蘭会セミナーでは、大阪くらしの今昔館館長・
大阪市立大学名誉教授である建築史家谷直樹さん(昭和42年卒)が
「天下人の城大工ー中井大和守の仕事」について話された。

 谷さんは、母校在学中には地歴部員として大阪城などの調査を行い、
顧問の小松素彦先生に勧められて、京都大学工学部建築科に入学し、
大学院を経て建築史家として業績を重ね大成された。

 高校のクラブ活動が研究者の出発であって、当時の地歴部の水準の
高さが判る。

 中井大和守正清は、徳川家康に信頼され、大工頭として棟梁を率い、
江戸城、名古屋城を始め江戸幕府初期の主要な城づくりに全て携わっ
た人物である。

 谷さんの話は、中井家に伝わる貴重な図面を映写し、また、最新の
発見に基づき、江戸時代初期の城郭建築における当時の技術者集団の
知恵と工夫を判りやすく説かれるものであった。

  新たな世界に触れ、金蘭会セミナーの豊かさを堪能した夕べであった。




 

 

セミナーの資料です。




















 


ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄