「大阪北ヤード」(梅田北ヤードの方が、より一般的で判りやすい
気もしますが?)と言うタイトルと「講師が同級生」だと言うことに
惹かれて、初めてセミナーに参加してみました。
大阪北ヤードの開発を巡っては、「関西最大の都市開発」
「日本で最後の一等地」「アジアの首都へ変身」・・・と言った
刺激的なタイトル付での報道、そんな報道に接する機会も多いし、
仕事柄(第二京阪、新名神と言ったプロジェクトを担当しています)、
全く無縁と言うわけでもないので、かねてより興味は持っていました。
そんなプロジェクトに、同級生が関わっておられるとは露も知ら
なかったので、“どんな人だったかな?”“どんなキャリアの人なのかな?”
そんなことにも興味を惹かれ、一度行って見ようかと思った次第です。
さて、講演の方ですが、現在進行中の一期計画(7ha)が、
色んな経緯があったのでしょうが、入札後に容積率を
1600%(Aブロック)に引き上げ(後だしジャンケンとの批判が
なかったのかな?)、結果として超高層ビル群からなる計画と
なってしまった。と講師の篠崎さんは不満に思っておられる。
(そんな風に感じられました。)
それだけに、二期計画(17ha)については、緑地・公園機能を
持った空間にしたいとの強い思いが伝わってきました。とは言え、
何れの組織も財政状況が厳しい状況であり、非常に苦戦を強い
られておられるようで、それを打ち破れるのは“強い民意の後押し”
しかないと、民意の醸成の為に彼方此方と機会を求めては
講演活動に精力的に取り組んで居られるとの事でした。
緑地・公園にとのご意見、総論では賛成が得られても、各論に
なると非常に大変でしょうね。緑地化により、周辺地価の上昇と
言う経済効果、理屈上はそうであったとしても、直接的にはカネを
生み出すわけでもないし・・・。とは言え、今直ちに誰もが納得
できる案がなければ、将来に向けて出来るだけ多くの選択肢を
残しておくと言う意味で、緑地化が無難なのかも知れませんね
(消極的な賛意で申し訳ありません)。
最後になりますが、今回参加させて頂くに当たって、セミナーの
幹事をしておられる安積さん(阪上さん)のご配慮で、同級の方に
声を掛けて頂いたようで、12〜13名位だったでしょうか、ミニ
同級会となりました。しかし全くの45年振り、御名前を聞いても
何方のことも思い出せませんで、誠に申し訳ありませんでした。
大阪の玄関口―梅田界隈は日々開発が進み、整備され、
近代的で明るい街に変貌しつつある。北ヤードの開発がどの
ような姿になるのか、関西同友会理事で開発委員長の篠ア由紀子氏
(S40卒)の講演会に参加した。
一期工事は先進的な技術を集積した高層ビル群。二期工事は
環境に配慮し、二層にして防災機能を併せ緑地化。地下に西日本
最大のターミナル地域。世界の都市開発の実例をあげて、人々の
安らぎの場としての公園事業に整備
−大阪市に提言している。
今、大阪は梅田のみならず難波、天王寺、中之島等々。
高層化が進み、その変化に驚かされる。その開発が市民や
利用者の視点で行われ、将来、点ではなく線で結びつき、関西
復権に拡がりを見せる計画であって欲しい。昨今の世界不況又、
大阪の財政事情(未利用地の売却などで試算では実現可能)で
難航している。世論を喚起し緑地化へと。しなやかに熱く語った
篠ア氏の活躍にエールを送りたい。