WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第131回
平成21年9月18日(金)
演題
大阪北ヤード2期開発への期待
講師
篠ア由紀子氏(昭和40年卒)
・株式会社都市生活研究所 代表取締役
・社団法人関西経済同友会 常任幹事 大阪北ヤード委員会 委員長
 

篠ア 由紀子氏 プロフィール

(株)都市生活研究所 代表取締役社長

1979年 12月  (株)都市生活研究所設立、代表取締役社長に就任
2004年 3月  第28次〜第29次地方制度調査会 委員(2009年6月まで)
2004年 5月  (社)関西経済同友会 常任幹事(現職)
2006年 8月  大阪市 子どものための博物館「キッズプラザ大阪」館長(現職)
2006年 4月  大阪樟蔭女子大学 学芸学部 客員教授(現職)
2007年 2月  内閣府 道州制協議会 委員
2009年 3月  総務省 国地方係争処理委員会(現職)

ライフスタイル研究をもとに街づくりや男女共同参画社会、少子高齢社会での地域互助システムなどの提言活動を行うシンクタンク (株)都市生活研究所を主宰するかたわら、地方自治体や国の審議会委員、大学の非常勤講師などを歴任。
関西経済同友会では1987年入会以来年都市問題に関わる委員会に携わる。
2002年5月から梅田北ヤード委員会委員長を務める。






















 


第131回金蘭会セミナー 感想文

(感想文  昭和40年卒業 高田邦彦)



 「大阪北ヤード」(梅田北ヤードの方が、より一般的で判りやすい
気もしますが?)と言うタイトルと「講師が同級生」だと言うことに
惹かれて、初めてセミナーに参加してみました。
 大阪北ヤードの開発を巡っては、「関西最大の都市開発」
「日本で最後の一等地」「アジアの首都へ変身」・・・と言った
刺激的なタイトル付での報道、そんな報道に接する機会も多いし、
仕事柄(第二京阪、新名神と言ったプロジェクトを担当しています)、
全く無縁と言うわけでもないので、かねてより興味は持っていました。
 そんなプロジェクトに、同級生が関わっておられるとは露も知ら
なかったので、“どんな人だったかな?”“どんなキャリアの人なのかな?”
そんなことにも興味を惹かれ、一度行って見ようかと思った次第です。

 さて、講演の方ですが、現在進行中の一期計画(7ha)が、
色んな経緯があったのでしょうが、入札後に容積率を
1600%(Aブロック)に引き上げ(後だしジャンケンとの批判が
なかったのかな?)、結果として超高層ビル群からなる計画と
なってしまった。と講師の篠崎さんは不満に思っておられる。
(そんな風に感じられました。)
 それだけに、二期計画(17ha)については、緑地・公園機能を
持った空間にしたいとの強い思いが伝わってきました。とは言え、
何れの組織も財政状況が厳しい状況であり、非常に苦戦を強い
られておられるようで、それを打ち破れるのは“強い民意の後押し”
しかないと、民意の醸成の為に彼方此方と機会を求めては
講演活動に精力的に取り組んで居られるとの事でした。

 緑地・公園にとのご意見、総論では賛成が得られても、各論に
なると非常に大変でしょうね。緑地化により、周辺地価の上昇と
言う経済効果、理屈上はそうであったとしても、直接的にはカネを
生み出すわけでもないし・・・。とは言え、今直ちに誰もが納得
できる案がなければ、将来に向けて出来るだけ多くの選択肢を
残しておくと言う意味で、緑地化が無難なのかも知れませんね
(消極的な賛意で申し訳ありません)。

  最後になりますが、今回参加させて頂くに当たって、セミナーの
幹事をしておられる安積さん(阪上さん)のご配慮で、同級の方に
声を掛けて頂いたようで、12〜13名位だったでしょうか、ミニ
同級会となりました。しかし全くの45年振り、御名前を聞いても
何方のことも思い出せませんで、誠に申し訳ありませんでした。








(感想文  昭和40年卒業  松井加壽子)



 大阪の玄関口―梅田界隈は日々開発が進み、整備され、
近代的で明るい街に変貌しつつある。北ヤードの開発がどの
ような姿になるのか、関西同友会理事で開発委員長の篠ア由紀子氏
(S40卒)の講演会に参加した。

 一期工事は先進的な技術を集積した高層ビル群。二期工事は
環境に配慮し、二層にして防災機能を併せ緑地化。地下に西日本
最大のターミナル地域。世界の都市開発の実例をあげて、人々の
安らぎの場としての公園事業に整備 −大阪市に提言している。
  今、大阪は梅田のみならず難波、天王寺、中之島等々。
高層化が進み、その変化に驚かされる。その開発が市民や
利用者の視点で行われ、将来、点ではなく線で結びつき、関西
復権に拡がりを見せる計画であって欲しい。昨今の世界不況又、
大阪の財政事情(未利用地の売却などで試算では実現可能)で
難航している。世論を喚起し緑地化へと。しなやかに熱く語った
篠ア氏の活躍にエールを送りたい。

 

セミナー後の懇親会で出される お弁当と
季節の本格和菓子です。
八軒家(旧松坂屋北側)で水都2009のイベントが開催され
セミナー当日、大川に巨大なヒヨコが浮かんでいました。



当日のスライドです 。クリックで拡大します。

ページ作成 S53年卒岸政輝 & S50年卒谷村瑞栄