WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第159回
平成24年6月15日(金)

演題
「まち塾@まちライブラリーのすすめ」
〜六本木ヒルズを越え、活き活きと生きるための一人からできる文化活動〜
講師
礒井純充氏(昭和52年卒)
財団法人森記念財団 教育・普及事業部長
 


礒井純充氏 プロフィール

略歴:
 1958年(昭和33年) 大阪市中央区内平野町生まれ。根っからの関西人。
 1977年(昭和52年) 大阪府立大手前高等学校卒業
 1981年(昭和56年) 中央大学卒業後、森ビル(株)入社。2年目より広報と故・森泰吉郎元社長の秘書業務を担当
 1987年(昭和62年)

1987年(昭和62年) 29歳の時に、文化事業(教育事業)立上の為異動。故・森泰吉郎社長が旗を振り、実験的「アーク塾」を開催。翌年1988年に「アーク都市塾」をスタートさせる。

 1996年(平成8年)

赤坂アカデミーヒルズ立ち上げ、その後、森ビル所有ビル全域をインターネット化(MII事業)する事業を立上げる。インキュベーションオフィス「メディアヒルズ」を設置。ソフトバンクとの合弁による建設発注サイト「シー・エム・ネット」、日経新聞との合弁による地域ポータルサイト「イーヒルズ」等、立ち上げ事業に携わる。

 2003年(平成15年)

「六本木アカデミーヒルズ」にて会員制ライブラリー事業を考案し、カンファレンス、スクール事業を併設する文化施設「六本木アカデミーヒルズ」事業を総合事務局長として推進。

 2005年(平成17年)

同年4月、アカデミーヒルズを離籍し、社長室文化企画部長に就任。その後、上海の展望、カンファレンス立ち上げのサポート役を担う。
同年9月、社長室広報部長に就任。

 2006年(平成18年) 取締役広報室長に就任。
 2008年(平成20年) 取締役ヘリコプター事業室長兼森ビルシティエアサービス株式会社取締役副社長へ就任。
 2010年(平成22年) (財)森記念財団に出向(教育・普及事業部長)
 2011年(平成23年)

長年に亘り携わってきた教育事業の経験を活かし、個人的立場で「まち塾@まちライブラリー」提唱しはじめる。
全国各地に現代版寺子屋「まち塾」とその活動拠点「まちライブラリー」の設置を呼び掛けている。
現在は、賛同者と供にその応援をパワーに、大阪、東京をはじめ、全国と結ぶ「まち塾@まちライブラリー」の構想を実行中。「100のまち、100のものがたり、10000人の元気人」を探し続けている。

概要:

 グローバル化、金融資本主義が世界中に席巻するなかで六本木ヒルズはその象徴とも
いえる形で10年前に出現した。その森タワー49階に“知の文化拠点”を標榜する「六本木
アカデミーヒルズ」を18年に亘って創り、育ててきた礒井が、まったく真逆な価値観で新たな
個人的活動を開始。
  「まち塾@まちライブラリー」という個人の思いと絆によって成り立つ、 まちの文化活動
である。何故、いまその道を歩むにいたったのか? その活動を通して何を創ろうとしているのか?
  この活動に耳を傾けてくださる誰もが可能なまちの文化活動に 皆さんをいざなおうと思って
お話させていただきます。

 

ホームページ:

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セミナー後の懇親会での お弁当と
季節の本格和菓子です。

第159回金蘭会セミナー 感想文


(感想文 山岡世史子  昭和52年卒 )

 同級生の礒井君(普段のままで失礼します)は興味深いお話をとても面白く聞かせてくださる
ので、久しぶりに良い機会に恵まれることになりとても楽しみでしたが、笑顔と豪快な笑い声を
交えて語られる楽しく夢のあるお話に惹きこまれ、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。

 「まち塾」の全体像はとても大きく何か“エライ人たちとスゴイ事をされている”というイメージ
だったので、「仕事ではなく私の個人的な活動です。」と言われてちょっと不思議な感じでした。

 六本木ヒルズの用地のお仕事や社長秘書をされた後、「アーク都市塾」の立ち上げや
「森アーツセンター」「六本木アカデミーヒルズ」の開設と、18年間にわたって教育事業に
携わってこられ、その経験を活かしてこの「まち塾@まちライブラリー」を展開されています。

 仕事一筋の生活からライフワークとなるものを求めておられたときに、友廣裕一さんとおっ
しゃる、日本全国の限界集落を中心に80か所以上の村を廻られた経験から地域おこしの
活動をされている若者に出会って、「この人こそ我が師匠!!」と感銘を受け、そのまた師匠に
あたられる早稲田大学の友成真一先生を紹介されたことから「まち塾」は始まったそうです。

 「まちライブラリー」はまちのあちこち(カフェ、レストラン、雑貨屋さんなど)に本棚を置いて
もらって、今では珍しい図書貸し出しカード(あえてのアナログ)と読んだ人からのメッセージ
カードの付いた「本」を借りあうことで「人」との縁を紡ぐ活動です。

 奥多摩で起業し活動されている若い人や、お岩さんで有名な四谷の陽運寺副住職のお話、
大阪では中大江公園界隈を中心とするお店やオフィスの紹介がありました。志を持って自営
しておられる方は新しいことにも積極的に取り組めるのだあなと感心しました。

 倫社をおしえて下さった島先生のお話も出たりして懐かしかったです。先生も卒業生で
いらっしゃり同期の方もご参加で、同窓会のセミナーならではだと思いました。

 礒井君の熱い想いに引き寄せられて沢山の人が熱心にお手伝いしてくださり、賛同し協力
してくださる人の輪がとても身近な所からずっと広がっていく様子がとても素晴らしいと思い
ました。

 セミナーが終わってから案内してくださった礒井君の「ISまちライブラリー」(内平野町)は、
お話にあった通り吉野杉の香りに包まれて沢山の本がゆったりと並べられている、落ち着いた
心地よい空間でした。屋上からの眺めもおもしろかったです。またいつかオープンされている
ときに訪ねてみたいと思いました。
今後いろんなまちのあちこちで「まちライブラリー」が見られるようになることをねがっています。

 今回初めて参加させていただいたのですが、先輩方のいきいきと本当に楽しそうに語らって
いらっしゃるご様子に大変刺激をいただきました。
またお忙しい中、お世話してくださっている皆様には心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

 


       


 

セミナーのスライドです。








































ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄