WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第161回
平成24年9月21日(金)

演題
おかみから見た相撲界 〜 今、昔、これから 〜
講師
長岡(芋縄) 恵氏(昭和56年卒)
高砂部屋おかみ
 














   
セミナー後の懇親会での お弁当

第161回金蘭会セミナー 感想文


(感想文 同期生  昭和56年卒 )

  おかみさんの講演を聴いて、環境が人を強くするのだと感慨深いものがありました。

  多くの16歳の新弟子を受け入れ、育てる役目を担い、部屋を切り盛りする苦労は
「それほど、特殊な世界ではない」とおかみさんは仰いましたが、一般の世界で生
きる者には想像できないものであろうと思います。

  あるときは、弟子の方々や結婚した弟子の奥さんの母として、あるときは、部屋の
総務担当役員として、 大変な時期も、親方と二人三脚で育てきた「子ども」たちと
乗り切ってきたという経験が、「福娘」を、強い「おかみさん」に変えたのだろうと思い
ます。

 「弟子を怒る時は本気で怒り、褒めるときは本気で褒める。自分の子どもなら、 そう
するでしょう」 という言葉は、一人の親として、恥ずかしくなる言葉でした。

 結婚までの経緯も聞くことが出来て楽しいひと時でした。

 長岡さん有難うございました。

 


       
(感想文 島崎倭文子   昭和21年高等科卒 )

 今から二十数年前、大阪今宮神社の十日戎の福娘に選ばれ奉仕された、大手前
高校昭和五十六年卒業、長岡(旧姓芋縄)恵さんは、それが良き御縁となって相撲
界の朝潮関と結婚され、今では高砂部屋の立派なおかみさんになられて大いに活躍
頑張っておられます。

 第161回金蘭会セミナー9月21日は、秋場所のお忙しい中を東京から駆けつけて、
「おかみから見た相撲界 今、昔、これから」を熱く語ってくださいました。

 相撲は昔から日本の国技として日本人の力士が土俵の上で勝負していたのが、
いつの頃からかハワイやモンゴル、グルジア、ブラジル、ロシア・・・と世界のあちこち
から入門してくる若者が増え、言葉や食物、習慣の違いを乗り越え大関や横綱の
地位に昇り優勝する勢いに目を見張るばかりですが、そのような弟子を抱えて頑張って
おられる部屋の親方もおかみさんも大変だなあと思いました。

 部屋の親方は、一家の父親のように弟子に曲がったこと間違ったことがあれば厳しく
指導し、おかみさんはかげでそっと慰めたり励ましたり。よい事をすればうんと褒めたり・・・・
といろいろと気配りされている様子を話されました。

 一人一人個性のある若者を国技と言われる相撲道に相応しい心・技・体を兼ね備
えた立派な力士に育て上げなければなりませんから、親方もおかみさんも本当に
責任重大です。

 セミナーの終わりに聴講生から、しこを踏むのはどうすればよいのですかと質問が
出ました。長岡さんはしっとりと落ち着いた品のよいピンク色の無地の着物の裾を
指ですっと持ち上げて、「こうするんですよ。私は毎朝しこを踏んでいますが、しこを
踏むとさあ今日も元気で頑張ろうと言う気になります」と白い足を片方ずつ出して実演
して見せて下さって、ニッコリ笑われたその笑顔のよいこと。
  盛大な拍手でセミナーは終了しました。

 終わりになりましたが、高砂部屋のますますのご隆盛と皆々様のご健康をお祈り
申しあげます。
        

 

セミナーのレジュメと当日のスライド資料です。














ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄