WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第168回
平成25年5月17日(金)

演題
「フードコンシャスネスプロジェクトの活動紹介」
〜日本の豊かな食文化を次代へ伝えるための食育について〜
講師
寺前靖隆氏(昭和57年卒)
株式会社ソレリーノ 代表取締役
 


寺前靖隆氏 プロフィール

略歴: 業務全般
 S57 年 大阪府立大手前高校卒業
 S62 年(1987 年) 京都大学農学部農林経済学科 卒業
農産物の需給調整政策、再生(循環)可能型農業(継続的有機栽培)、などを研究
 S62 年4月 株式会社富士銀行(現みずほ銀行)入行
 H2 年(1990 年)10月

森井総合鑑定(不動産鑑定士事務所)
企業会計 業務(食材流通、外食産業、食品メーカー担当)

 H6 年(1994 年)12 月

リス株式会社(人事コンサルタント業)
食材流通、外食産業・飲食店などの現場スタッフ採用、教育
オペレーティング立案・管理など

 H9 年(1997 年)3 月

コンサルタントとして独立
食材産地の開拓など
外食産業、食品メーカーとの商品開発
食材流通ロジスティックスプランニング

 H20 年(2008 年)2 月

株式会社イオテック(食品の品質保持・向上技術提供)
産地・食品メーカー・外食産業などへの技術導入コンサル
上級管理職、業務全般

 H23 年(2011 年)8 月

独立準備開始(仲卸での流通実務、産地開拓、商品開発)

 H24 年(2012 年)6 月

株式会社ソレリーノ設立

 














セミナー後の懇親会での お弁当と
季節の本格和菓子です。

第168回金蘭会セミナー 感想文


(感想文 臼井壽子  昭和57年卒 )


 今回、同級生の寺前君が講師をされるということで、初めて金蘭会セミナーに参加させて
いただきました。

  お話の中で、「日本人は5番目の味である旨味を識別する能力が高く、その味覚を継承
していくために、子どもの頃からの味覚教育、すなわち、おいしいと感じる味というものは
人それぞれに違っていて、それをお互いに認め合うことが大切であり、実際に野菜を育て
調理して食べることによって、何かを感じるということを教えることが大事である」という部分に
特に感銘を受けました。

 

 


       
(感想文 原田雅子  昭和62年卒 )


 

 講師の寺前先輩とは何度かお目にかかり、食育や味覚教育について興味深くお話を
伺ったことがありました。私は食いしん坊につき食にはかなり関心があり、楽しみに参加
させて頂きました。

  食育の現状は、食べ物を栄養源として学び、正しい食生活は健康に良いと考え、正解を
示す味覚教育を行うものであり、「考える」「感じる」をスポイルしがちである、ということです。
なるほどそうかも知れません。

  4つの心「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」「もったいない」を育てる学校菜園
プロジェクトでは、嫌いだった食べ物が、自分で育てることによって、もったいないと感じられ、
好きになり、食べられるようになったというお話でした。

  学校菜園プロジェクトは――自らが体験し、自然を学び、食を通して命の大切さを知る
ことができる――まさに『食育』というべき素晴らしい取り組みだと思いました。

  本来家庭での食育が一番肝心とは思いますが、核家族化や共働きなど家庭や社会の
事情も昔とは変わってきている昨今、フードコンシャスネスの活動が今後益々広がり、
子供たちの食育環境が豊かになる機会が増えることを期待したいと思います。

 そしてまた私たち大人も、次代の子供たちのために、日本の誇るべき食文化を丁寧に
ちゃんと伝えていく必要があります。

  「五感をフル動員する活動はあらゆる活動の中で食事だけ、で、それほど『食べること』は
奥深い営みである。」  講師の先生のこの言葉がとても印象的でした。

 


       

 

セミナーの資料です。
























 


ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄