仲野先生による演題「生命科学者の伝記に学ぶ」を拝聴して
仲野先生とは、1学年の時、同じクラスで、学校行事の夏山登山で、一緒に
槍ヶ岳に登頂したり、和歌山県の串本に海水浴に行って夜麻雀したりした思い出
が有ります。(そのころから、彼はよく遊びよく学べでしたね。私は遊んでばかりでしたが)
今回、先生の講演を聞かせて頂き非常に良かったと思います。専門分野である
難しい医学分野の内容ではなく、解りやすい医学関係の科学者の伝記の紹介で
ユーモア溢れる話口調で講演時間1時間強がアッというまでした。
(得てしてこのような講演会は眠くなったりするのですが)
早速次の日曜日、野口英世の伝記でも読み始めようかと図書館へ向かいました。
講演後に50年卒の同級生で2次会が有りそちらの方も参加させて頂きました。
総勢25人ほどの参加があり、こちらの方も昔話で盛り上がりました。
来年で大手前高校を卒業して40年になりますが、これからも、このような講演会が
あれば必ず出席して旧交を温めたいと思います。
「旭区千林で生まれ、今も千林に住み続けている…」仲野先生のちょっとした
つかみのフレーズ。
私も千林のすぐそばで生まれ、小・中・高と同じ学校で学び育ちました。でも、
今では雲泥の差。専業主婦としてゆるーい生活にどっぷりとつかっている私と比較
するのもおこがましい仲野先生の活躍ぶりに目を見張る思いです。
専門の医学界での論文発表や受賞歴のみならず、文筆、書評、短歌制作まで。
そして、軽妙な話術。あっぱれです。
今回のセミナーのタイトル、「生命科学者の伝記に学ぶ」。
小学生のころ、子ども向けの偉人伝をけっこう読んだ記憶がありますが、確かに
野口英世にしても手の障害や貧困にも負けず、努力して研究を重ね、偉大な業績を
残した人物という描き方だったと思います。
子ども向けのものにあまりマイナスイメージを書けなかったのでしょうが、確かに
おもしろみはありません。あの偉人も借金や放蕩を繰り返した人間くさい人物だった
とわかるほうがずっとおもしろみがあります。
大人になってから伝記に手を伸ばすことはなかったのですが、あらためていわゆる
偉人たちの波瀾万丈の人間くささ、破天荒さも描かれた本当の意味での伝記を
読んでみたいと思いました。小学生のころよりずっと興味深くおもしろく読めることでしょう。
いつの日か仲野先生の伝記も世に出ることがあるかも…。もちろん、ハチャメチャ
な面もしっかり描かれた本当におもしろい伝記が。