WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第176回
平成26年3月28日(金)

演題
「上方落語あれやこれや」
講師
くまざわ あかね氏(平成2年卒)
落語作家
 


くまざわ あかね氏 プロフィール

略歴:
 1990年 大手前高校卒業
 1994年 関西学院大学社会学部卒業後、落語作家の小佐田定雄に師事。
 2000年 国立演芸場主催の第一回大衆芸能脚本コンクール落語部門にて優秀賞を受賞。
 2002年 

落語の世界をより深く知るために大阪・空掘にて昭和十年の生活体験を行う。
文化庁 新進芸術家国内研修員に選ばれる。大阪市「咲くやこの花賞」受賞。

 

 

 現在

NHK「関西発ラジオ深夜便」において月に一度「上方落語を楽しむ」コーナー解説を担当

 著書

『落語的生活ことはじめ』(平凡社) 『きもの噺』(ポプラ社)

 










セミナー後の懇親会での お弁当と
季節の本格和菓子です。




第176回金蘭会セミナー 感想文

(感想文 山本(旧姓:青山)眞子  平成2年卒 )

「上方落語あれやこれや」を聞いて

 現在、たった二人しかいないという落語作家。今回の講演者、くまざわあかねさんは
そのうちの一人だという。落語作家の仕事は、新作落語の台本を書くことだが、その他に、
落語やそれに関連することについても、新聞、雑誌、ラジオなど各方面に書いたり、話し
たりしているそうだ。空堀商店街付近で電化製品などを一切使わない、落語の時代の
生活体験については、『落語生活ことはじめ』にまとめられている。

 落語、噺家さんの東西比較や、裏話を聞いて、落語の世界の見え方が変わったように
思う。噺家さんによって、出囃子が違うことや、出方にそれぞれの性格が表れているという。
羽織の脱ぎ方一つにも特徴があるそうだ。次回、落語を見るとき、そっと確認してみたい
と思う。

 今回、「上方落語あれやこれや」を聞いて、落語というものを以前よりずっと身近に感じた。

 大学を卒業した頃、彼女は定期的にフリーペーパーを作り、その度に実家のポストに
そっと入れておいてくれた。決して雄弁ではない彼女が、受験勉強の合間に将来の夢に
ついて、熱っぽく語っていたことを思い出す。若干高校生であり、しかも、未熟者であった
私には、彼女が将来どんな仕事に就きたいのか、正直分からなかった。

 その後、しばらく して、彼女の記事を新聞で目にするようになり、ラジオで声を聞くように
なり、 そして、ある日、 「咲くやこの花賞」を受賞した彼女を新聞の紙面で発見した。

 大賞を受賞した彼女は少し はにかみながらも、誇らしげだった。現在は浪曲の台本も
手掛けているという。落語作家、 くまざわあかねさんの今後の活躍が楽しみである。

 同級生の講演を聞き、卒業以来の恩師(ヤマゲン先生、ミナミ先生)にもお会いでき、
そして、錚々たる先輩方とご一緒できて、久しぶりの大手前を感じました。若かったあの
頃には感じたことのない、満ち足りた、幸せなひとときでした。また、参加させていただき
たいと思います。ありがとうございました。

 




 

 

セミナーの資料です。












 


ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄