WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第180回
平成26年7月18日(金)

演題
「音楽大国ドイツでのサバイバル生活術」」
講師
茨田通章氏(昭和57年卒)
ドイツ、デッサウ市のアンハルト・フィルハーモニー ビオラ奏者
 


茨田通章氏 プロフィール

略歴:

東京芸術大学音楽学部器楽科卒業、ヴィオラを浅妻文樹氏、菅沼準二氏に師事。

同大学大学院修士課程修了後、
NHK交響楽団に入団。
92年同団を退団。

ウィーンにて、以前より縁のあったヨゼフ・シュタール氏
(ウィーン・フィルハーモニー
管弦楽団首席ヴィオラ奏者
)に師事。

94
年からドイツ・デッサウ市のアンハルト・フィハーモニー管弦楽団ヴィオラ奏者。
最近はサクソフォン奏者としても活動。

 













セミナー後の懇親会での お弁当と
季節の本格和菓子です。


第180回金蘭会セミナー 感想文

(感想文 土肥優子  昭和57年卒 )

 

 今回の講師は音楽家としてご活躍の同窓生、茨田通章さんでした。
スラリとした容姿と郷ひろみ似の端正な顔立ちは高校時代とあまり変わらず、
気さくな語り口は当時のままでした。

 現在はドイツ・デッサウにお住まいで、居住地の詳細に始まり周辺の歴史的
建造物や職場などを航空写真を示しながら紹介してもらい、私たちも具体的に
楽しく理解出来ました。

 デッサウという所は旧東ドイツに当たるためか、人々や暮らしぶりに共産主義の
影響が色濃く感じられるというエピソードにはとても興味を惹かれました。

 洪水で被害を被った後の対策は市民がボランティアで堤防を築いたり、原発廃止
などに見られるように議論を尽くした後は結論・結果を一丸となって体現していくなど、
暮らしていれば こそのお話には説得力と新鮮さがありました。

 また環境問題に取り組む姿勢、特にごみの分別の仕方の例では市民レベルと
政策の無駄のない連動性に成熟した国民性と国力を感じました。

 ドイツと言えども経済事情は明るいばかりではないとのことで本業(ビオラ奏者)の
楽団の給与が下がり休日が増えたそうです。増えた休日はちゃっかり?ジャズの
演奏活動に充て新たな楽器(サキソフォーン)と音楽活動も順調との事。変化も
又楽しそうです。

 本人曰く「外国人」としての視線で語られる音楽大国ドイツは非常に洗練されて
いて魅力的で懐が大きく深いようで思わず訪ねたくなりました。

 最後の生演奏に彼の地でしっかりと築いた「サバイバル生活術」で人生を謳歌し
切り拓く彼の逞しく賢く優 しい姿が重なりました。文字通り余韻の残るあっという間の
セミナーでした。

金蘭会セミナー 今タームの修了式。.

安橋会長挨拶と全出席聴講生の表彰です。

 

 

セミナーの資料です。


 


ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄