WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第181回
平成26年9月19日(金)

演題
「宇宙から地球を診る」 〜地球環境変動観測ミッション(GCOM)〜
講師
中川敬三氏(昭和50年卒)
宇宙航空研究開発機構 先進衛星技術開発室 室長
 


中川敬三氏 プロフィール

略歴:

1975年大手前高等学校卒。
1982年、京都大学大学院工学研究科修士課程航空工学専攻修了。
同年、宇宙開発事業団(現JAXA)に入社。
その後、衛星開発一筋で、
放送衛星3号(BS-3)、光衛星間通信実験衛星「きらり(OICETS)」の開発などを経て、
地球環境変動観測ミッション「GCOM」へ。
2007年より現職。

第一期水循環変動観測衛星「しずく」の高精度マイクロ波観測技術開発のメンバーとして、
文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞。

 













セミナー後の懇親会での お弁当と
季節の本格和菓子です。




セミナー後の学年ミニ同窓会の様子

第181回金蘭会セミナー 感想文

(感想文 稲田 卓  平成25年卒 )

 

 今回はJAXAの方がきてくださるということで宇宙に興味があったので
参加いたしました。

 とても楽しい時間をすごさせていただきました。

 今回のような、もっ と若者でも関心があるテーマを企画していただければ
僕のような大学生も増えるのではないかと思います。

  ありがとうございました。




(感想文 福味真樹紅  昭和62年卒 )

 

 平成17年度から開発に取り組まれ、途中大震災の影響で中断を余儀なくされた
とのことでしたが、無事に平成24年度に打ち上げに成功し観測が開始された、
地球環境変動観測ミッションの第1期水循環変動観測衛星(GCOM−W1)「しずく」に
ついてのお話を伺いました。

 地球表面を2日で観測できる「しずく」は、海面水温、土壌水分、雲、エアゾロル、
植生などの観測が可能で、様々な分野にその収集データが生かされている事を
教えて頂きました。

 北極海や南極の氷の観測データにより航路計画が綿密にたてることができ、
気象衛星だけではわからなかった降雨量が観測できる事で、台風などの大雨の予測が
可能になるなど、気象予報の精度も上がった。

 さらに海面水温データはエルニーニョの現象の把握になるし、農業や漁業操業に
欠かせない情報をより細かく地球規模で把握することが可能になっているとのお話でした。

  「宇宙から地球を診る」との演題通り、地球にいて地球の事を知るのではなく、
地球を離れた所から観測し、そのデータが様々な分野で生かされている事を学ぶ事が出来ました。

 

 

セミナーの資料です。


































 


ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄