「働く人のメンタルヘルス」について精神科医さんのお話が拝聴できるとのことで、
金蘭会セミナーへ。
講師は同級生でセミナーのために北海道からご足労の相方
謙一カ氏。まず、お元気そうで何より。
精神科って最近よく聞くし、電通に勤務の優秀で若いお嬢さんが自ら命を絶った
ことなど、メンタルヘルスは気になるところでした。前身は違えど私も新卒の頃、
電通と似たような業種の会社に通っており、当時、私の仕事が終わるのは夜11時
から2時くらいまでの間でした。自殺なさった方は連日、朝まで勤務なさっていたとか。
他人事とは思えません。
さて、産業医、精神科医について疎い私にもわかるような内容から相方氏のお話は
スタート。私の感想と おぼえ書もスタート。
まず、産業医とは50人以上の労働者の常駐する事業場で、健康管理、作業管理、
作業環境管理を行なう医師。
精神保健指定医制度とは患者の人権に適切に配慮
した医療を行なうための制度。患者本人の意思によらない入院や行動制限(あばれる
人を個室に収容するなど)の判定を行なう医師を指定する制度。
だんだんと話は働く人のストレスに移行。女性では、人間関係に関することが多く、
男性では会社の将来性についてのメンタルなストレスが多い傾向。年齢では30代が
最も心の病が多いとか。
労働基準法、サブロク協定、時間外や休日の労働時間と
健康障害のリスクなどにも話が及ぶ。
そして話はうつ病についてへ。精神障害等に係わる労働請求はH17年からH27年
まで2倍に増加。そのうち支給を受ける方の数が急激に増えているわけでもないよう
ですが、それでも倍率でいうと4倍に増加。精神障害を業務上の疾患として取り扱う
基準についても説明された。
電通事件についても拝聴。悲しいことに電通事件としての自殺者は過去にも数人
あったようで、気の毒でなりません。
うつ・躁うつ病についてですが、これが女性のほうが多いのは意外に感じました。
しかし、やはり自殺者は男性のほうが多いとか。うつ病の方はあまり症状を自ら訴え
ないので、それを医師が聞き出す。疲労感や倦怠感といった訴えが多いようですが、
症状としては睡眠障害も多い様子。
◆うつ病の概要
・気分が沈み、意欲が減退し、日常生活に支障がでてくる。
・自らは上手く症状が訴えられない。
・朝は調子が悪く、夕方は改善してくるなど、症状にムラがある。
◆うつ病の原因
環境要因、 性格傾向、遺伝的要因、慢性的な身体疾患
性格傾向は、、。責任感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に他人へ
の配慮を重視し関係を保とうとする性格。
う〜ん、私は責任感が強く、仕事熱心ですが、
後半は当てはまらないから、うつ病はないな などと思いながら、興味深く拝聴。
■メランコリー型うつ病
・残業が増え、遅刻や無断欠勤が多い
・能率が低下し、ミスが多くなってくる
・朝、具合が悪い
・身だしなみが悪くなる
・おとなしくなる、人と視線をあわせない
・突然、会社を辞めたいと言う
■新型うつ病
・若い人に多い
・こだわりがあり、負けず嫌い、自己中心的に見える
・自分の好きな活動の時は元気になる
・仕事や勉強になると調子が悪くなる
・うつで休むことにあまり抵抗がなく、逆に利用して会社を休もうとする
・疲労や不調を自ら訴えることが多い
・自責的になることは少なく、会社や人のせいにする
うつに効く薬があり(ただし、効果が出るのにとても時間がかかるらしい)、シナプス
での伝達を増やすセロトニンを増やすというのには驚きました。
以上、感想文というよりは、聞いたお話の ながながとしたメモになってしまいました。
慌てて書き留めたので解釈が間違えているかもしれません。
そして、このセミナーで私が一番 感じたことは「新型うつ」って病気なのか?ということでした。