WEB金蘭会
金蘭会セミナー


第213回
平成29年11月17日(金)

演題
「シニアによるものづくりベンチャー起業」〜世界一高速高精度な3Dスキャナの開発を目指して〜
講師
森本吉春氏 (昭和37卒)
4Dセンサー株式会社代表取締役会長 和歌山大学名誉教授
 


経歴:

大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了
小松製作所技術研究所 研究員
大阪大学基礎工学部 助手、講師、助教授
和歌山大学 経済学部、システム工学部 教授、理事/副学長
一般社団法人モアレ研究所 代表理事
     
     

















第213回金蘭会セミナー 感想文

(感想文  上水流真江  昭和62年卒)



  今日は母校高校のOBによるセミナーを聴きに行きました。産学官民で
活動のベンチャー企業さんが開発している4Dセンサーのお話で 3Dは聞いた
ことがあるけど何の事かなと思っていました。 4Dとは造語なのですが3Dに
時間軸を掛け合わせたものという概念らしいです。

 ふたつの格子をずらしてかさねると、元の格子にはない縞模様が現れる、
それをモアレ縞というそうでこの縞模様と元の格子との周波数の差を解析
することによって対象物の形状が得られ トポグラフィを作ることができる。

 従来のトポグラフィのような物体にひとつの格子を投影するのではなく
モアレ縞を投影しその縞の数を解析すると物体の形状が計測で きる。

 更に縞の数ではなく明るさ変化(位相)を解析することにより 物体の高さ
や変形も高精度に計測できると。

 難しすぎる内容でしたが日々私が従事する眼科において トポグラフィや
3Dは標準検査項目になりつつあるこんにち、4Dの概念も将来持ち込まれる
のだろうなあ、と感じました。

 全く自分に関わりのないテーマかと思いきやどちらかというとかなり
関連性があるように感じました。要するに 物体を破壊しなくても高速で
高性能にしかも リアルタイムで 表、裏、内部の形状・変形・ひずみが判別
できるわけで、眼球内部の解析に最適な印象でした。

 眼底が透見できない手術でふたを開けてみないとわからなかった網膜剥離
や増殖膜などを術前に精度の高い把握ができる時代も 遠くないのかも!
と感じました。

 普段聞くことのできない内容で とても興味深かったです。

 

 

セミナーの資料です。

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ページデザインS53年卒岸政輝 & ページ作成S50年卒谷村瑞栄