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演題
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夢、続投。大人の甲子園開会"マスターズ甲子園” |
講師 |
彦次 佳氏(平成10年卒) |
神戸大学大学院 総合人間科学研究科 |
彦次(ひこじ)氏がスポーツ老年学に興味を持ったきっかけは、研究の一環としてウインドサーフィンのスポーツクラブに調査に行った時、ウェットスーツをきた70歳を超えた男性の颯爽とした後姿をみたときだという。 また指導教官である先生が「マスターズ甲子園」の発案者であり実行委員長の神戸大学発達科学部助教授 長ヶ原誠(ちょうがはら まこと)氏であったことから「マスターズ甲子園」に関わることになった。(3番目の画像向かって右。左は彦次氏) スポーツというと、オリンピックをはじめ、ワールドカップ、世界選手権などのユーススポーツ、エリートスポーツが中心で、徐々に増えつつはあるものの,大人の大会・目標となる夢舞台がほとんど無い。 そこで注目したのが、マスターズスポーツである。 コンセプトは「ある一定の年齢(種目によって違う)を超えていれば誰でも参加できる。5歳きざみ、あるいは10歳きざみでクラス分けされており、種目によってはミックスのクラスもある」というものである。 単一種目では水泳や陸上で国内・国外でも発展しているが,アジア地域ではマスターズスポーツがまだまだ未発達であるが,ワールドマスターズゲームズという世界大会もある。 マスターズ水泳では母校の桐泳会(とうえいかい)も活躍しており、金蘭会の会員さんで審査員をされている方も出席されていた。日本でも4年前から日本スポーツマスターズが開催され、十三種目(現在は12種目)が行われている。 ワールドマスターズゲームズというのは4年に1度オリンピックと一年違いで行われていて、最も規模が大きい大会だということだ。今年はカナダで行われる予定。それには参加料を払えば誰でも、何種目でも参加できる。またメダルを買えるというから楽しい。表彰台も使えて、メダルをかけてお孫さんと一緒にパチリ!なんて楽しそうなんだろう。したがって、参加者も多いが家族など観戦者数も当然多い。 2番目の画像のピンクのシャツを着た女性は79歳でハーフマラソンをされた方。マラソンは63歳で始められたらしい。隣の男性は一歳年下のご主人。 『人が年を重ねていく中でスポーツに触れることで生活が豊になる』ということを体現しておられるようだ。 本セミナーでのメインテーマである,昨年の11月28日に行われたマスターズ甲子園2004は,すべてが初めてづくしの手作りの大会で「本当に開催できるのだろうか」という不安の中での開催だっただけに、甲子園の予約から、資金集めまでたいへんだったらしい。 主なプログラムは ○熟闘(じゅくとう)甲子園:選抜記念試合、抽選特別試合(こちらに北野のOBチームが参加) ○甲子園デビュー:甲子園シートノック ○またキャッチボールから始めよう:甲子園キャッチボール 参加者は377名、現役吹奏楽部などボランティアは450名。ボランティアの中には,元「甲子園の道」レポーターの丸川珠代さん(テレビ朝日アナウンサー),夏の高校野球初代高校生司会者の山内佑利子さん(フリーアナウンサー)の姿もありました. 参加費は試合に関しては1チーム5万円、シートノックで1チーム3万円、キャッチボールは1ペア1000円だったという。 甲子園は一日借りるだけでも300万円、その他諸々の準備で760万円かかったことを思うと余りにも安い参加費。資金集めにどれほど苦労されたであろうか想像できないぐらいである。 今年2005年は11月の5日と6日の二日開催の予定である。去年の経験から参加費はもう少しアップされることだろう。 「甲子園で同窓会をしませんか、と呼びかけたい」と彦次氏は語る。 甲子園を目指していたプレイヤーのOB/OG、マネージャーOB/OG、応援団OB/OG、サポーターOB/OGが甲子園で集ってもらえたら、と。 母校からも桐球会(とうきゅうかい)が参加ということになればいいだろうにと思う。 どの顔もわらっている、中には感無量で涙ぐみそうになっている写真を見るだけでこちらも感動し、そしてほのぼのとした温かいものが胸に残った。 マスターズ甲子園2005に関する詳しい事はホームページをご覧ください。 マスターズ甲子園 |
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内野席がいっぱいになるぐらい応援に来てもらえたらうれしい、と彦次氏。観客は無料らしい。 彦次氏の祖父母ぐらいの年齢にあたる受講生の方々は資金集めに苦労する若い後輩の事を想い、 「観客からも料金をとればいいのに」と言う人も多かった。 資金源の一つに「寄付金」があるから、その辺で金蘭会会員も協力できそうである。 丁寧な言葉遣いで、控えめな物腰の中に情熱を感じさせる若い彦次氏に好感を覚えた受講生も多かった事だろう。 |