WEB金蘭会

金蘭会セミナー


第97回
平成18年4月21日(金)
演題
空堀の私設寄合所 〜にぎわい堂の試み
講師
寺西 章江氏(昭和57年卒)
財団法人大阪国際経済振興センター国際部企業誘致課[IBPC大阪企業誘致センター]主任/企業誘致プランナー  にぎわい堂 代表

今回の講師寺西章江氏は平成13年5月に第48回セミナーのときに「アジアの元気な中小企業ービジネスパートナー都市って何?−」というタイトルでお話くださっている。
当時はまだWEB金蘭会が立ち上がっていなくて、リポートが出来ていないのが残念だが、今も本職は企業誘致プランナーである。寺西氏曰く年間平均40社ぐらいが大阪に支社を置きたいのだがと問い合わせてくる企業があるという。

さて、本日の話題「にぎわい堂」というのは、どちらかというと寺西氏のボランティア活動になるだろう。資料に沿って書くことにする。

1.大阪人として
・自分の出来る事をする。
・仕事&社会人大学院&にぎわい堂(2番目の図)
・うつぼの会、上方研究の会など→にぎわい堂設立(2003年11月)のきっかけ

2.商店街は、知恵の宝庫
・コミュニケーションのプロに癒される
・知恵と目利き
・商店街で遊ぼう!
・日常が面白い
寺西氏はインタビューで「大阪は幸せもんである。これだけ多くの人々が欲得抜きで『大阪のために何かしよう』と活動していたり、『大阪を盛り上げたい』とか口走っていたりするのだから。特に2年半前「にぎわい堂」を立ち上げてから、このテの大阪人に出会う機会が増えた。類は友を呼ぶ、ということだろうか」と語っている。

3.「にぎわい堂」の活動
これは下の画像を見ていただきたい。
また、ぜひにぎわい堂のホームページを見ていただきたい。
・空堀の商店街の応援勝手連として。
空堀商店街というのは3つの商店街が連なったものらしい。(5番目の図)
谷町筋から東の商店街と、谷町筋と松屋町筋の間で二つの商店街に分かれているという。(大体のところで色分けしている)
6番目の画像にあるアーケードを見ればどこが境目かがわかるらしい。

4.コミュニティ・ビジネスとは
(これは寺西氏の現在参加している大学院での研究テーマでもあるらしい)
・地域や社会の問題を解決する非金銭的利益が目的である事業。
・行政任せではなく、コミュニティの構成員自らが問題解決を図る。
・地域コミュニティの資源(歴史、人、文化など)を活用。
・ビジネスの手法で、継続性を持たせる
・事業で得た利益は分配するのではなく、事業に還元する。
しかし、なんとわかりにくい概念なんだろう。
「ボランティアの意志をもって経済を回していく」・・・??
7番目の画像に「コミュニティ・ビジネスの事業分野」と、たくさんあって驚く。
具体例を知るには「大阪 コミュニティ・ビジネス」といれて検索すると、大阪府のCBネットというサイトが見つかり、そこにいろいろ載っている。ぜひご覧いただきたい。

5.日本のコミュニティ・ビジネスの特徴・問題点
・定義概念があいまい→認知度が低い(行政の世界ではよく使われるらしいが)
・組織形態は多様(特定非営利活動法人、有限会社、株式会社、任意団体など)
・「ビジネス」という用語に対する誤解。
・コミュニティ・ビジネスの自立とは?社会性と事業性

6.これからのコミュニティ・ビジネス
・社会での認知度を上げる→コミュニティ・ビジネスと行政・企業との関係が課題。
・アホが必要
・どんどん儲けて成功事例を生み出そう!←何をもって成功とするか
・ぼちぼち、やりまひょ。

講演後の話。
5番目の図に「練」や「惣」というスポットがあるが、そこも古い長屋のような建物を買い上げておしゃれな店舗に貸し出しているところだそうだ。雑誌にも紹介されて、休日などは雑誌片手に訪れる観光客も多いという。訪れる人が増えるのは嬉しいことなのだが、そういう人たちが必ずしも商店街で買い物をしてくれる訳ではない。
商店街のにぎわいというのは、やはりつっかけエプロン姿で買い物に来てくれる人たちが増える事でもあってほしい。町並みを保存しながら。
こういうジレンマをいかに解決していくか、そういう話し合いが「にぎわい堂」でも持たれていることであろう。
寺西氏に「大学院での研究のために自らコミュニティ・ビジネスをされているのですか?」と質問すると、今のところは運転資金(家賃、光熱費など)も持ち出している状態らしい。立ち上げの時も大阪府からは百万円の援助金は出たらしいが、それと同額、それ以上のものは出費しているという。「ですから、コミュニティ・ビジネスとはいえないのです。少なくとも人件費が出るぐらいでないと」とのこと。
6項目目にある「アホが必要」を身を持って実践しておられるというところか。
「何をもって成功とするか」はこれからのテーマだろう。
少なくとも「どんどん儲けて」とはならないに違いない。
しかし、そういう大阪人にとても好感をもってしまう。
かくいう私も同類だからだろう。

古い表長屋(おもてながや)をリノベーション(再生)した。 ワークショップと称して、ボランティアで塗装体験をしてもらった。 同じく左官体験。めったに出来ない体験。
空堀にちなんだ句を持ち寄る。
空堀の魅力とは、こんな町にしたい、など。飲み物食べ物持込歓迎。
あったあったこの言葉、ぬくもりのあるなにわ言葉をのこしまひょ。 空堀商店街のお店の品物で料理をつくり、その味の感想などフィードバック。
空堀のお茶を扱うお店のご主人にお茶の入れ方味わい方を教わる。 にぎわい堂完成が2003年の11月だからちょうどボジョレ・ヌーボーの時期♪ 空堀のいろんな面々が集まってとっておきの昔話などがとびだす。上手く形になりますか。
空堀にお地蔵さんがあるのだろう。 趣味のケーキをみなさんに味わってもらおうと、にぎわい堂を利用する人も。 着付けは女の子のお楽しみ。
縄文文化の会では、時に粘土をこねたりして頭も身体もフル回転。

ページ作成 S53年卒岸政輝 & S45年卒辻岡由起