白菊の薫り高い二〇〇七年十一月十八日、第十一回国際グリム賞の贈呈式が、受賞者のジョン・スティーヴンス博士を迎えて、
大阪府立国際児童文学館にて開催されました。
当日は日本・イギリス児童文学会の皆さんや関西日豪協会の方々、オーストラリヤ領事も出席いただき、その中で金蘭会の升谷博会長から国際グリム正賞ならびに副賞の賞金が手渡されました。
今回受賞されましたジョン・スティーヴンス博士(豪・マコーリー大学教授)は、児童文学研究の理論派として活躍され、国内外で幅広い活動をされています。常に世界各国の研究者とともに共同研究を行い、自国のみならず、アジア、ヨーロッパの研究者の育成にも尽力されています。また、国際児童文学学会会長(一九九七〜九九)、オーストラリア児童文学研究会会長(二〇〇六〜)などさまざまな学会でも要職に就かれ、児童文学研究において多大な貢献をなされています。
贈呈式終了後、受賞記念講演会が開催され、「グローカルに児童文学を語ろう」・・世界的視野と地域性・・と題した講演が行われ、具体的な事例を挙げながらの講演はわかりやすく、日本やアジアの児童文学研究者の下、活発な質疑応答が取り交わされて終了しました。
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