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■第15回贈呈式
 2015年11月21日(土)、第15回国際グリム賞贈呈式および記念講演会が大阪国際交流センターで行われました。今回はペリー・ノーデルマン博士(カナダ ウィニペグ大学名誉教授)が受賞されました。同賞は、世界において児童文学界に貢献した研究者を顕彰するため、一般財団法人 金蘭会、大阪府立大手前高等学校同窓会 金蘭会および一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団の主催で、隔年で贈られています。



       


■贈呈式のようす
 贈呈式では、大阪国際児童文学振興財団 宮川健郎理事長の挨拶に続き、大阪府立大手前学校同窓会金蘭会会長・(一財)金蘭会理事長の 石田良一氏より、ノーデルマン博士に、正賞の楯および副賞百万円が贈呈されました。続いて、来賓の大阪府教育委員会 和田良彦教育監からお祝いの言葉が述べられ、マッケンジー・クラグストン駐日カナダ大使のメッセージが読み上げられた後、ノーデルマン博士による受賞の言葉をもって、贈呈式は終了しました。 司会は土居安子氏(大阪国際児童文学振興財団理事) 受賞の言葉の中で、ノーデルマン博士は「今年になって、大阪国際児童文学振興財団から、第15回国際グリム賞を私に与えると決定した、という知らせを聞いて、まさにノーベル賞を受賞したような気持ちになりました。」「過去に国際グリム賞を受賞された研究者の方々の一員になれたのをとても光栄に思っています。彼らの多くの研究に触れることによって、私自身の研究も多大な影響を受けました。」と述べられました。

■記念講演
 続いて行われた記念講演会で、ノーデルマン博士は「わが著『絵本論』を超えて−絵本と絵本研究の過去・現在・未来」(通訳:松下宏子氏)と題して、絵本研究の先進的な基礎文獻である『絵本論』の概要を具体的な絵本を例示して紹介し、もし、「自分が今『絵本論』を書くとすれば・・・」という想定のもと、絵本に見られるマンガ的な手法や電子書籍と絵本の関わりについて、多くの画像を示しながら語られました。 具体的な画像によって、古典的な絵本から現代の絵本までの変遷を視覚的にとらえることができ、身近な絵本を研究的な視点で考えることができる講演会でした。研究者のみでなく、読書活動ボランティアや絵本作家等幅広い参加者があり、終了後も博士に質問をしたり、お祝いの言葉をかけたりしていました。
 
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Last Modified: ページ作成 H5卒 くらもと,文責 S52卒 小南