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■第17回贈呈式

■第17回贈呈式

 2019年11月9日(土)、第17回国際グリム賞贈呈式および記念講演会が国民会館武藤記念ホールで176名参加のもと行われました。今回は三宅興子梅花女子大学名誉教授・一般財団法人大阪国際児童文学振興財団特別顧問が受賞されました。
当日は、大阪国際児童文学振興財団 宮川健郎理事長の挨拶に続き、金蘭会会長兼(一財)金蘭会理事長 石田良一氏から、三宅教授に正賞の楯および副賞百万円が贈呈されました。
 続いて、来賓の大阪府教育庁 向畦地昭雄教育監からお祝いの言葉が述べられ、三宅教授からの受賞の言葉をもって贈呈式は終了しました。受賞のことばのなかで三宅教授は、本賞には創設の時から関わってきており、自身が受賞の栄誉に預かったことへの謝意を述べられるとともに、今後とも児童文学研究発展のために尽力すると表明されました。

 

 

■記念講演

 引き続き三宅教授から「イギリス児童文学史再構築論を通じて、日本児童文学を再考する」と題する記念講演があり、イギリスを中心とした児童文学の研究、英語圏を中心とした比較児童文学、イギリス絵本の通史や日本における子ども絵本成立史の研究など、自らの研究生活を振り返りつつ、大人の思う良い本と子どもの思う良い本との違いや教育性と娯楽性の関係などにも触れられました。
 また、各地域での文庫活動やイギリスでの日本の絵本原画展開催、国際的なシンポジュームの開催など、実践的な活動も紹介され、最後に「いつまでも子どもの本の愛読者であるとともに、次世代の読者に手がかりを残したい」と抱負を語られました。

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Last Modified: ページ作成 H5卒 くらもと,文責 S52卒 小南