我々の時代と比べたら、ほんとに今の世の中は情報通信を中心にして、ものすごく変わってますよね。昔でしたら、人と人が直接会わないといろんな情報交換できなかったのが、今ではインターネットが普及して、お互いが会わなくても情報交換できるようになっていますよね。しかし、そういう風に環境が変わっても、変わらないのが人と人の関係だと思うんです。私もよく社員に言うんですが、やはり、仕事をしていくうえでは、相手のことをよく理解しないといかんし、そのためには、やはり、常に相手方であるお客様とか、我々の仕事を手伝っていただいている協力会社の方々などいろんな方に対して感謝の気持ちを持つと同時に、思いやりの気持ちを持つことが大切です。そういう思いを持って、相手のことを理解すると、その方々もより信頼してくれるようになるでしょうし、そうすればまた自分自身もよりよい関係を築こうとするでしょうし、そういうことでうまく好循環で回る人間関係を作って欲しいと思っています。

そうですね。全てに通用することですよね。

そうだと思いますね。例えば、「ご安全に」とか「お早うございます」といった挨拶一つにしても、ほんとにその気持ちを持って言うのと、形だけ言うのとでは、相手に対する伝わり方が全然違うわけですからね。ぜひ、そういう思いを持って行動していって欲しいと思っています。

大手前の生徒に対して一言お願いします。

これから将来に向けて、いろんな可能性のある方々ですから、あまり型にはめずに、いろんなものに挑戦してほしいと思います。
そうして幅広く挑戦している中で、そのうちに専門分野に深く取り組んでいくようなことになると思いますが、専門分野の社会的な位置付けというのも時代の変遷と共に変わってきますよね。
周辺のいろんな知識を、吸収することによって、そういう位置づけというのも分かってくるものですから、今、幅広く勉強しておくということは、将来の自分の専門分野を深くやっていく中でも、非常に、意味を持つようになってくると思います。というわけで、特に若い時は、自分はこれが得意だからこれと決め付けずに、幅広くいろんなものに挑戦してほしいと思います。

本日はお忙しいところ、いろいろとお話を伺いありがとうございました。

インタビュアー
　　・２８年卒　藤原　啓助　　・３４年卒　五十嵐 祥晃
　　・３９年卒　留井　恵子　　・５３年卒　渥美　寿雄