WEB金蘭会

    安田 順惠氏






 
インタビュー風景
 
ご活躍のご様子


現在ご活躍のご様子をおうかがいしたいのですが・・・。
社会奉仕を沢山なさっておられますよね。

 現在は国際ソロプチミスト奈良―まほろばメンバーです。国際ソロプチミストは1921年アメリカで誕生した女性の奉仕団体で、世界的組織に発展しています。 約50年以上前に裏千家の千嘉代子さまが日本全国にソロプチミスト組織を広めたいとお考えになって、その組織を作る方法としては、地元の有力者と茶道淡交会の幹部の先生に依頼して作っておられました。40年前奈良にもソロプチミストの組織を作りたいとのお考えになって、奈良では高田好胤管長さんを頼って来られたのです。高田管長さんは独身だということで私にまわってきました。 茶道淡交会の組織を通じて広められるときに手伝うことになりました。私は大和郡山のお茶の林 宗春先生とで県内の女性に呼びかけました。そして、34名で1972年に国際ソロプチミスト奈良が認証されました。
 ところが1995年の阪神大震災のとき、いち早く日赤に100万円寄付しましたが、後からいろいろお願いされることが増えてきて、「もう少し予算立てて贈ろう」と言っても渋る人が出てきたり、「現地へ行こう」と言っても「泊まる所用意してくれるなら」と二の足を踏む人が出てきたり、意見が合わないことが出てきました。 此度の東日本大震災に対するボランティアの考え方からすれば、まだ16年前の考え方は成熟していなかったですね。 そこで1996年に分離独立して「国際ソロプチミスト奈良−まほろば」を作りました。 自分が奈良での産みの親なのにクラブを出て行くのは大変でしたが、反骨精神が黙ってなかったわけです。

ソロプチミストで頑張ってらっしゃるし調停委員もされていますし, その上スペシャル・オリンピックス日本 奈良会長もされてとてもお忙しいですね。

 皆さんはオリンピックやパラリンピックのことはよくご存知ですが、スペシャルオリンピックスのことはご存知の方が少ないと思います。スペシャルオリンピックスに複数形のスがついているのは、世界大会だけでなく、毎日どこかで活動をしているということです。記録にこだわらず毎日やろうということで意味があります。
 細川佳代子さんが初代の理事長で、次いで三井嬉子さん、今は有森裕子さんが理事長です。 私も最初スペシャルオリンピックスのことは知らなかったんですよ。身体的障害者のオリンピックであるパラリンピックは非常に有名ですがスペシャルオリンピックスは有名でないので奈良で認知度を高めるのに努力するようにという意味で私のとこへこられたわけです。 タクシーに乗ってもスペシャルオリンピックスの名を言っても運転手さんが「しりません」いわれたら説明してます。アメリカ人はほとんどの人がこの名を知っていますよ。 去年大阪で全国大会が開催されましたからだいぶ皆さん応援して下さいました。

御著書

 私は大学では地理学を専攻しましたし、玄奘三蔵法師の通られた道を追体験したいということが動機で…。 でも今、なかなか追体験できないわけですよ。アフガニスタンもあるし。 できる限りのところ追体験させていただいて、それを4冊の本にまとめたわけです。 中国編、中央アジア編、ガンダーラ編、インド編の四冊。主人が文章を書いて私は全部写真。 ただアフガニスタンのバーミャンへは行ってないので主人が写した写真。主人は昭和39年に名古屋大学学術調査団の一員として四ヶ月滞在していますので。 もう一つは学位論文を簡単にまとめて本にしたもの、一冊。玄奘さんの足跡を辿って行っているうちに、 一般の本ではこう書いてるけどそんなはずはないということがはじまりで。それならもう少し勉強しょうかと…。

大学院

 元々大学院へ行ったのは玄奘さんの足跡を解明してみたいと思って入ったんではなくて、 2000年くらいから大学院が社会人を受け入れる制度ができて、当時の奈良女子大の女性の学長さんが先輩で、 「大学院、社会人も行けるようになったのよ」「へー」。早速入学要綱が届いて見てたら 「面白そうやね」ていうたら「受けてよー」と言われて。 一般の人と一緒に受けたんですよ。久しぶりの受験!冷汗ものでしたよ。面接もズラリ5人の教授が居られて。でもおかげで合格。 2年間博士前期課程(修士)で、若い人と一緒に学びまして、みんな当然のようにドクターへ進学するから私も当然のように…。 まあそれはそれはしんどかったですけど。この博士後期課程3年が必死でね。調停委員してたでしょ。 短大へ教えに行ってたでしょ。ソロプチミストの奉仕活動も忙しいでしょ。もちろん寺の主婦でしょ。この3年間、ほとんど寝てませんね。 だから歯は抜けっぱなし。運転するにも信号待ちで居眠りしてしまうこと、など。 あんまり大きい声では言えませんがね(笑)。常時睡眠不足でした。

 
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