国際グリム賞
第18回贈呈式(オンライン方式)
- 日時
- 2022年1月29日(土)
- 場所
- 大阪府立中央図書館2階 多目的室
- 受賞者
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朱自強(ZHU ZIQIANG)教授
プロフィール
1957年中国河南省生まれ。1982年に東北師範大学中国文学部を卒業し学士号取得、同大学で教鞭をとる。1995年に博士号取得。2003年中国海洋大学文学ジャーナリズム学部へ移籍、大学内の児童文学研究所長となる。中国児童文学研究協会副会長。
朱自強教授は、国際的視野をもって中国における児童文学の研究と教育を着実に発展させると同時に、海外に中国児童文学および児童文学研究を紹介されました。
1987年、1990年、1997年にはそれぞれ1年間、東京学芸大学、大阪府立国際児童文学館、大阪教育大学で研究し「日本児童文学論」をまとめると共に、日本児童文学作品を翻訳し、中国に多様な児童文学研究理論を紹介されました。また、児童文学理論、中国児童文学史および現代中国児童文学、絵本、国語教育、子どもの読書など、子どもの本に関する研究・評論・教育的著書を幅広く執筆し、「朱自強学術文集」全10巻を刊行されました。権威主義的なアプローチではなく、子ども中心主義の思想と研究方法に特徴があります。
加えて、国際会議を組織したり、海外の研究者を中国に招聘したりすると同時に、海外で中国児童文学について発表することで、児童文学研究の国際交流に貢献されました。
- 贈呈式
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第18回国際グリム賞の贈呈式は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、式場となる大阪府立中央図書館2Fの多目的室と、中国におられる受賞者・朱自強教授(中国海洋大学教授)とをオンラインで結んで行う異例の贈呈式となりました。
当日は、(一財)大阪国際児童文学振興財団・宮川健郎理事長の挨拶に続き、金蘭会会長兼(一財)金蘭会理事長 石田良一氏からお祝いの言葉とともに、正賞の楯と副賞の賞金100万円の目録が贈呈されました。最後に、朱自強教授から「多くの優秀な学者がこの奨励を受ける価値があることを知っているので、大変光栄に思う。児童文学の研究に携わって丁度40年の節目にこの賞を受賞したことは、私の学術研究に対するこの上ない評価であり、励ましでもある」とのお礼の言葉があり、無事終了しました。
- 記念講演
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記念講演は、贈呈式の様子とともに、(一財)大阪国際児童文学振興財団からYouTubeで公開されています。 https://youtu.be/rFrmSeXxuhw